『はっちぽっちぱんち』は、カツラギゲンキ先生による原作と嵯峨あき先生による漫画で、新感覚の女子高生主人公を描いた格闘マンガです。この作品は、マンガアプリ「マガポケ」で2024年1月27日に新連載が開始されました。
物語の中心にいるのは石黒希歩という女子高生。彼女は学校では優等生として知られ、家では足の不自由な母親の世話を一手に引き受ける優しい娘です。しかし、その穏やかな外見の裏で、彼女は「人を殴りたい」という強い衝動に駆られています。この抑えきれない欲求は、希歩が妄想の中で人々をボコボコにすることでエスカレートしていきます。そしてある日、通り魔との遭遇が彼女の中の狂気を解放し、これまでの欲望が爆発します。
『はっちぽっちぱんち』は、このように表向きは普通の高校生活を送る女子高生が、内面に秘めた暴力的な衝動と向き合いながら成長していく様を描いた作品です。女子MMA(総合格闘技)をテーマにしている点も特徴的で、従来の格闘マンガとは一線を画す新鮮な設定となっています。
カツラギゲンキ先生についての情報は限られていますが、彼の作品は『はじめの一歩』、『AKIRA』、『トリコ』などの漫画に影響を受けていることが分かります。彼の漫画に対する情熱は、これらの作品からインスピレーションを受けていることからも明らかです。カツラギゲンキ先生は、女性キャラクター間の格闘シーンを描くことに興味を持っており、『はっちぽっちぱんち』ではこの要素が特徴的です。
一方、嵯峨あき先生は、『七つの大罪』といった作品を好むことから、魅力的なキャラクターやドラマティックなストーリーラインに対して高い関心を持っていることが伺えます。『はっちぽっちぱんち』においては、キャラクターたちの運命や展開を描くことに特に熱心で、読者にエキサイティングな体験を提供しようとしています。
はっちぽっちぱんち
〜の魅力
キャラクターの魅力
純粋×狂気 混ざると危険
『はっちぽっちぱんち』の主要キャラクター、石黒希歩の魅力は、彼女の二面性にあります。表向きは、学校では優等生で、家では足の悪い母親の世話をする優しい女子高生です。しかし、その内面には強烈な「人を殴りたい」という衝動を秘めています。このギャップが彼女のキャラクターを魅力的に仕上げています。
絵の魅力
可愛いのに重くて痛そう
嵯峨あき先生によるダイナミックで詳細なアクションシーンは、画力も合わさってとても魅力的です。格闘シーンの動きの一つ一つに細やかな注意が払われており、読者を戦闘の緊張感に引き込みます。また、キャラクターの表情や背景に至るまで、丁寧な描写がなされており、作品の情感を深めています。この細部へのこだわりが、作品全体のビジュアル効果を際立たせています。
『はっちぽっちぱんち』対する評価は、そのユニークなテーマやキャラクターに集中しています。まだ連載が始まったばかりであり、マンガの評価はこれからどのように転ぶのか分かりませんが、読者の中には、主人公・石黒希歩の二面性や行動に興味を持ち、彼女の心理や物語の展開に注目している方が多いようです。彼女の「人を殴りたい」という衝動と、それを制御しようとする彼女の理性の葛藤がありますが、チャンスがあれば一切の躊躇なく拳を叩き込むネジの外れた主人公に狂気を感じます。
また、ストーリー展開に対する期待感も高く、今後の展開やキャラクターの成長に対する興味が強く示されています。暴力を求め嬉々としてスパーリングに挑むものの、技術という点では鍛えられた選手には敵いません。しかし、殴られても臆すことなく自身の暴力性を発散させようとする執着に今後も目を離せません。
作品のダイナミックな格闘シーンや、リアリティのあるキャラクター描写に対する評価も高いようです。可愛らしい絵柄とのギャップもまたファンになる一つの要因でしょう。
こんな人にオススメ
女子高生
狂気性
女子MMA(総合格闘技)
アクション
暴力
『はっちぽっちぱんち』というタイトルに相応しい絵柄ですので、可愛い女の子が登場するマンガが好きな人にオススメです。マンガの内容は女子MMA(総合格闘技)になるため格闘マンガが好きな人も楽しめるでしょう。
妄想で暴力をふるうことばかり考えていた女子高生・石黒希歩ですが、格闘技経験があるわけではありません。そのため格闘技を学ぶ段階からの話になるため主人公の成長を1から楽しむこともできます。
- 軍鶏
- ケンガンアシュラ
- 刃牙
- 嘘喰い
- リクドウ
などが好きなマンガ読者にもオススメです。
不満点
暴力的なシーンや心理的な葛藤が苦手な読者にはオススメできません。スポーツ精神という側面ではなく衰退していく女子MMAを救うために必要なテーマが「狂気」という根本のテーマがあります。そのため、その狂気性に対して共感を得にくい場合があります。逆に理解できないからこそ脅威とも言えますが。
口コミ
なんだろうこのスポーツ選手の中に一人だけ殺人犯がいるような雰囲気は
まぁ、人を殴りたいって気持ちはなんとなくわかるけど、それが他人にボコボコにされる痛みを超えるってのはやっぱり異常だよね。
「堂々と正当防衛できるじゃん!」って言って、暴力が許される場所だからって、拳が飛び交ってるのは笑えるわ。 殴る楽しさを知っちゃったら、もう普通の仕事なんてできないよね。
主人公が魅力的でかわいいから、もっと人気出てほしいな。 戦闘(試合じゃなくて)の内容が面白ければ、ヒット作になると思うよ。
今一番面白いと感じられる格闘漫画
一話と二話の段階で主人公を中心にここまで盛り上げてくる構成力が凄い
人を殴りたくて仕方がなくても、殴ることが許されない限りはタガが外れない良識はあるから言動に不快感がない
どれほど狂っていても素人だからこそ殴られれば痛みで怯むし
実力と経験の差に影響しないあたり主人公補正は感じさせない
ちょっと完成度が高すぎる