「青春…エンジョイしたかった…!!」と病室でゲームをしていたヒロインが、ある日気づくと婚約破棄をされる場面で目覚めます。既視感のある場面からそこは生前にプレイしていた乙女ゲーの世界へ転生したことを自覚します。
元婚約者の皇太子へ別れを告げると今後待ち受けるバッドエンドを回避するためにゲーム知識を利用してとある場所へ向かいます。
そこはゲームのラスボスである「魔王」のお城。ヒロインが人外である魔王へ求婚することから物語が始まります。
悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみましたの感想
公衆の面前で婚約破棄を皇太子から言い渡されるという出来事も気にせず、前向きにバッドエンドを回避するために魔王と結婚するべく魔王と一緒に暮らすコメディ色の高いマンガになっています。ヒロインの明るく前向きな正確に恐ろしい力を持つイケメンの魔王が振り回されるを見ているととても微笑ましくなります。
始めこそ魔王に邪険にされるヒロインですが意地でも魔王と一緒になろうとし、魔王周囲の部下と仲良くなり徐々にみんなに認められるようになっていきます。魔王の部下も一癖あるキャラクターが多いですので、ヒロインと魔王以外の仲間とのお話も非常に面白く楽しめます。
なんだかんだでヒロインのことが気になってしょうがない魔王のツンとデレは必見です。
変にドロドロした要素は無くキャラクターの掛け合いを読んでいて楽しめる作品です。
最終巻は4巻で発売済み
単行本の1〜3巻までが本編でサクッと気持ちよく読み終わることができます。4巻は一旦連載が終了した後にその後の番外編を月間コンプエースで連載され、それが単行本化したものになります。そのため完結したことに油断して読んでいない人がいるかも知れませんね。
悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみましたは1巻無料であることが多いので気になった方は是非読んでみましょう!
私もこの記事を書いていて気が付きました!
このマンガの魅力
絵の魅力
- 非常に綺麗な絵
- 男女ともに楽しめる
- 特にないです!
イケメンのジャンルが女性向けなので基本は女性向けのマンガだと思うのですが男性が読んでも気にならない絵柄だと思います。
全体的に丁寧に描かれているので場面がわかりやすく非常に読みやすいです。アクション面やモンスターは大味ですがそこが重要なマンガではないので特に気になりませんでした!
後半出番が少ないですがカラスがとても好き
ストーリーの魅力
- 前向きなヒロインを見ていて気分がいい
- 話の内容が非常にシンプル
- 主要人物の話をしっかり終わらせた
- ヒロインのというより魔王と側近のお話し
- ちょっと終盤が駆け足ぎみ
始めに登場した人物との関わりが殆どなのでどんどん話が膨らんで登場人物が増えることもなく、一貫してヒロイン+魔王とその側近の話が重点的にされています。ヒロインのバッドエンド回避というのが物語の軸ですが、魔王の苦悩を解消するためにヒロインと魔王の側近が色々と立ち回るお話しです。
終盤駆け足ですがキレイにまとまっていると思います
キャラクターの魅力
- 嫉妬する魔王かわいい
- ヒロインの性格がヒーローっぽい
- 全員個性がしっかりしている
- 悪役令嬢要素が0
キャラクターが少ないせいか全員個性があってわかりやすいです。主要人物には専用のお話があり感情移入がしやすくなっています。皇太子やその恋人もかなりエピソードを省かれているのでヒロインと魔王の関係がいっそう際立っていたように思います。
特にヒロインが悪役令嬢をしているシーンはありません。婚約破棄=悪役令嬢というテンプレ化しているので特に気にする必要はないかもしれませんが重要ではないので気にしなくていいと思います。
ヒロインと魔王がお互いのために行動しあうのが必見!
こんな人にオススメ
少ない巻数
コメディー
ツンデレ
たくましい令嬢
全4巻なので1日で読み終えられるマンガを探しているなら是非読んでほしい作品です。令嬢×魔王のジャンルが好きで良く読みますがこのジャンルは安定して面白いものが多いですね。ある程度同じような内容になってしまう傾向にありますが、悪役令嬢なのでラスボスを飼ってみましたはサクッとキレイにまとめられているのでオススメしたいマンガの一つです。
令嬢×魔王のマンガを読んだことがない人には入門書としても良いかもしれませんね!
なにが悪役令嬢なのかわからないけど
幸せになったからいっか
悪役令嬢ものだと嫌煙していたらもったいない!
乙女ゲーの世界に転生したり、転生先が悪役令嬢だったりとそういったテンプレはあまり生かされていません。これが逆にいいと思っています。
物語の主軸は破滅を迎える魔王を救おうとヒロインが頑張ることにあります。その中でお互いにどんどん好き合っていくのを甘酸っぱくなる気持ちで読み進めるマンガになっています。美女と魔獣なんかが好きな人は気にいると思います。是非読んでみてください。