紀伊國屋という商店そのものは江戸時代からあるそうで、かなりの歴史があります。本屋事業を長く運営するなか、2011年頃ついに電子事業サービスを始めます。もともとは電子書籍を販売するだけのサイトだったのですが、電子事業サービス開始から数年後にはECサイトと合体させることになり、今のような形になっています。
本屋さんの実店舗を全国に展開する大企業ですので、今後の発展やサービス継続に関しては問題なく安心して利用できると思います。
KinoppyはECサイトのアプリ版
Kinoppyという名前のサイトがあるにはあるのですが、商品を選択すると紀伊国屋書店のECサイトの商品ページへ飛ばされるので形だけといった感じです。
Kinoppyの評価
なるべく褒めたいですが、悪いところが目立ちすぎて利用をオススメできないサービスになっています。そもそも何がKinoppyなのかもわかりません。紀伊国屋書店のままでいいのでは・・・。結局紀伊國屋書店のECサイトに誘導されるわけでKinoppyを見たから何かあるわけではないですよね。
電子書籍を購入したあとの管理ですが、サイトに本棚がないのでこれまで何を買ったのかわかりません。一応注文歴で購入した履歴を見れますが、購入順でテキスト表示のみです。アプリを見ればわかるかもしれませんが、アプリから購入できるわけではないので色々と二度手間です。
リアル店舗と連携しているので紀伊国屋書店をよく利用する方にとっては便利かもしれません。ただ同じようにリアル店舗と連携できる電子書籍サービス「honto」の方が店舗検索や店舗へ取り置きなどできるのでhontoの方が利便性が高いです。
良い点
- ポイント還元1%がある
- 紙と電子書籍の両方を探せる
- 紀伊國屋三井住友VISAカードで支払うとポイント還元+1%
- 洋書の数が豊富
悪い点
- サイトの表示が遅い
- UI/UXが非常に使いにくい
- ブラウザで読めないので専用アプリが必須
取り扱い書籍
小説・文芸 | 新書・教養 | ビジネス |
少年・青年コミック | 少女・女性コミック | BL・TL |
ライトノベル | 趣味・実用 | タレント写真集 |
その他(成人向け) |
かなり細かくカテゴリーが分けられているので趣向にあった本を探しやすいと思います。紀伊国屋書店なので品揃えは問題なく良いです。
洋書の電子書籍が豊富
語学・参考書 | フィクション | 絵本・児童書 | 趣味・芸術 |
ノンフィクション | 人文科学 | 社会科学 | 自然科学 |
医学 | その他 |
基本は上記のカテゴリーで分けられていますが、「ゲームとアニメーション関連電子書籍」など特別にまとめられたページがあるので便利です。
支払い通貨とボーナス
支払い クレジットカード ストア支払い PayPay d払い auかんたん決済 SB・YMまとめて支払い BitCash Web Money フレッツまとめて支払い(NTT東日本) フレッツまとめて支払い(NTT西日本) 紀伊國屋書店ギフトカード 図書カードNEXT | ボーナス ポイント |
Kinoppyは現金払いになります。各種キャリア決済が可能ですが、Pay系はPayPayのみです。また、珍しくインターネット回線料金に含むことができるフレッツまとめて支払いがあります。
一部の電子書籍のみアプリからApple/Googleのストア支払いが可能です。
ポイントについて
購入金額の1%(厳密には100円毎に1ポイント)還元されます。1ポイントは1円分の支払いに利用できます。ポイントの有効期間はポイントが付与された翌年の12月末日までです。
会員ランクでポイントアップ
10,000 円(税込 11,000円)分の購入があると次の月はゴールド会員になり、ポイント還元率が+1%になります。
プリペイドカードで購入
- 紀伊國屋書店ギフトカード
- 図書カードNEXT
上記2点のプリペイドカードを支払いに利用できます。プリペイドカードは昔で言うところの図書カードや図書券ですのでボーナスが付いたりすることはありません。
紀伊國屋書店ギフトカード | 紀伊國屋書店が販売しているプリペイドカード 3,000円/5,000円/10,000円の3種類 |
図書カードNEXT | 日本図書普及株式会社が発行するプリペイドカード |
図書カードNEXTネットギフト | PayのようにQRで決済できてアプリで残高を確認できる電子マネー |
ポイントチャージ式ではないので、支払い時に該当するカードを選択する必要があります。
紀伊國屋書店ギフトカードの余った分はストックされます。例えば500円の本を3000円のプリペイドカードで購入した場合は2500円分の支払い料が専用の残高として管理されます。
図書カードNEXTの残高は日本図書普及株式会社が管理しています。図書カードNEXTネットギフトを利用すれば自身でポイント残高を確認できます。
>図書カードNEXTの残高確認のページはこちら
紀伊国屋書店のポイントカードと連携できる
紀伊國屋書店を利用したことがあってポイントカードを持っているのであれば連携が可能です。持っていない方でも店舗でもらったあとから会員メニューで登録することができます。
アプリ版について
iOS版のKinoppy
まずUI(ボタンの配置などの設計)とUX(使い心地)が非常に悪いです。新規会員登録をするだけでもどこを見ればよいかわかりません。登録が完了すると思ったら更に入力が必要なページがぞくぞく出現。やっと入力終わったと思えば、少しスクロールしただけでページが再読み込みされ(なぜ更新機能があるのかわからない)住所入力など一からやり直しになる羽目に・・・。
いざアプリを使ってみると、下メニューのボタンを押すと画面が回転して切り替わる+下メニューの内容が変わるので迷子になります。他には画面を左右にスワイプすると微妙な判定で戻る/進むが機能したりメニューが開いたりするなど操作性も悪いです。
ほしい書籍があってもアプリで電子書籍を買うことはできません。紙の本は買うことができるのですが、カートに入れようとするとパスワード入力を求められ、ブラウザに移動して紀伊國屋書店のECサイトが開きます。
一応アプリでストア決済できる書籍があるのですが、どういう基準で買えるのかわかりません。
そして無料本に関してですが、無料本から一覧を見れるのは良いと思います。しかし読めません。ほしいものリストに入れる>ブラウザ版の紀伊國屋書店を開く>ほしいものリストからカートに入れて購入する・・・という流れが必須なため非常に面倒くさいです。
Android版のKinoppy
iOSより先にリニューアルされたため、使いやすいUIに変更されています。それでも電子書籍をアプリから購入することはできませんし、紙の本を購入したい時だけブラウザが開くようになっています。この辺りの動きはiOS版とかわりません。電子書籍もカートへ入れられてブラウザに飛ばしてくれれば良いのですがなぜ紙の本だけ・・・?
UIはスッキリしていますが、画面が回転してページが切り替わるのは同じですしメニュー内容が画面によって切り替わるのでやっぱり迷います。
唯一の利点はAndroid版なら無料本をその場でダウンロードできる点でしょうか。
※アプリのダウンロードはページ上部にリンクを設置しています。
コメント